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吸着療法(リクセル)

長期透析患者様合併症の原因物質の一つにβ2ミクログロブリンという低分子蛋白質があります。それは、骨や関節などに蓄積しアミロイドと呼ばれる物質になり、やがて骨や関節の痛み・変形・運動障害を引き起こします。その代表の一つに「手根管症候群」があります。手の親指から中指にかけて、しびれや痛みが出る症状です。

「手根管症候群」は、β2ミクログロブリンが、手根靭帯に沈着して正中神経を圧迫することが原因と言われており、ひどくなると手術が必要になってきます。

吸着療法は、体内の有害物質や毒素を吸着(吸着剤を使って取り込む)する治療方法です。吸着剤は通常、特殊な樹脂やフィルターといった材料で作られており、血液を通すことで血中の有害物質を取り込みます。

吸着療法は、一般的には血液透析と組み合わせて行われることがあります。血液透析では水分や溶質の除去が主な目的ですが、吸着療法は特定の有害物質や炎症性物質を効果的に除去することに焦点を当てています。

吸着療法は、重金属中毒や薬物中毒、特定の炎症性疾患など、特定の状態や疾患に対して効果的な治療法です。医師の判断に基づき、適切な吸着剤の選択と治療の実施が行われます。

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